サンパウロ人文科学研究所
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移民の風景 1月

 兵庫県人会事務局長を長年にわたって務めた紺野(こんの)イツ子さん(左から2人目)は、平野移住地の出身。2月の「平野祭」には、サンパウロから故郷へと足を運ぶ。【2001年2月撮影】

 ブラジル日本移民の原点となっている第1回笠戸丸移民の「通訳五人男」の一人で、旧グァタパラ耕地の副支配人だった故・平野運平氏(静岡県出身)が中心となって拓いた平野移住地。

 初期移民の半奴隷的なコロノ(契約農)生活を憂い、「邦人の発展は植民にしかず」と遠大な理想を掲げた平野氏。日本政府の協力を得てサンパウロ市から北西に約4百キロ離れた場所に土地を購入した。

 しかし、一九一五年、八十二家族が入植した「希望の地」では、マラリアで多くの犠牲者を出し、平野氏自身も病に倒れた。その後の農業生産活動などにより、「平野移住地」の名前は全ブラジルに知られているが、現在は十数家族が残っているだけで、高齢化が大きな課題になっている。

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